2012年2月23日木曜日

WPシリーズのデータロガーを使用してデータを収集する方法

渋谷プローブ通信 - BCALs-Online のアーカイブ

概要

BCALs-onlineは、本体を株式会社アイ・ティ・リサーチさん、システムを株式会社トランスフィールドさんが開発したプローブ調査専用機器。「BCALs」とは、"Behavioral Context Addressable Loggers in tde shell"(行動文脈計測装置)の頭文字をとったもので、BCALs-onlineは、人の行動を計測するプローブ・パーソン調査用に製作された「BCALs」シリーズのひとつ。GPS移動ログ、3軸加速度、気圧等を計測し、パケット通信を使ってデータを回収することがオンライン方式のプローブ機器だ。電源は、内臓リチウムイオン充電池。プローブパーソン調査に指向した機器だが、プローブカー調査、プローブバイシクル調査でも使用できる。なお、フル充電時の連続稼働時間は約8時間。

本体

本体のサイズはスマートホンと同程度で、重さは100グラムを切る。電源スイッチは誤操作の少ないスライド式で、4つのLEDランプで動作確認ができる。
BCALs-onlineには、GPSの測位方法の違いによって2種類の機種が用意されていて、ひとつはケータイ基地局のアシストを利用した測位(いわば画面のないケータイ電話)、もうひとつはGPSの単独測位(GPSロガーにパケット通信機能を付け加えたタイプ)。また、BluetootdでデータをPCにダウンロードし、PCからサーバーへ送信する仕組みを持つオフライン方式のバージョンもある。


どのようにしてAFAフィルタを回避するか

システム

BCALs-onlineの標準的なシステムでは、本体が収集したデータを一時的に内部のメモリに保存し、パケット通信を利用して任意のタイミングで自動的にサーバーに送信する。送信されたデータは、ウェブブラウザでほぼリアルタイムに確認可能だ。標準的なブラウザでの画面構成は、調査時のアクシデントを極力回避できるインターフェイス。BCALsのシステム全体を開発している株式会社トランスフィールドさんでは、システムのカスタマイズにも対応している。

使用にあたって

1.電源

まずは充電が必要。電源が乾電池ではないため、バッテリー切れには要注意だ。充電が終われば、本体の電源スイッチを入れればそのまま計測を開始できる。

2.計測モード

計測モードには、加速度を感知しない時間が連続するとスリープモード(GPS測位は継続するが、ログの保存を停止する)、外部電源(例えばカーシガー電源)による通電時のみログを取る車載モード、常に計測を行う手動モードの3タイプがある。スリープモードに設定している場合、電源を入れて正常にGPSを測位するまでは、本体を動し続ける必要がある。正常に測位するまでの時間が、スリープするまでの設定時間よりも長くなってしまう場合は、いつまでたっても測位できない、ということになる。なお、ログ間隔やデータ送信のタイミングなど、計測モード以外の設定もすべてサーバ側で行い、本体には設定する機能はない。

3.動作確認

バッテリー残量、GPSの測位状況、エラー感知(誤作動や誤操作等)など、基本的な動作確認は可能だが、LEDランプの発光パターンで確認する方法は、明るい場所では視認するまでに時間がかかることもある。


どのように使用するには、 41 28 、ウイダーホームジム

4.データ確認

オンラインによるデータの収集と確認を可能しているので、プローブ調査のトータルソリューションを構築しているのがBCALs-onlineの強味。収集したGPS位置情報、加速度、気圧から、多くの加工データをアウトプットできる。プローブパーソン調査では歩数や消費カロリー、プローブカー調査では運転挙動やCO2排出量など。ただし、どこまで信頼しよていかは判断に迷う。

ファイルレイアウト

BCALs-onlineのログデータは、通常では入手できないが、ウェブブラウザからダウンロードできるオプションのサービスがある。
ログデータには以下の2種類がある。

  • locDate.csv : GPS、加速度、気圧等が保存されたログ・データ
  • trip.csv : トリップエンドを一定の条件で判定したトリップ・データ

1.locData.csv

locData.csvのファイル形式は、カンマ区切り形式のテキストファイル。GPSの測位状況にかかわらず、スイッチのオンオフの間の全てのログが保存されている。
標準的なファイルレイアウトは以下のとおり。なお、株式会社トランスフィールドさんでは任意のレイアウトによるカスタマイズに対応している。


電気接地はどこにですか?
項目 内容
測位データID レコード番号(連続番号)
ユーザーコード 機器(使用者)を識別するための英数文字列
ユーザー名 使用者の氏名等
測位日時 形式:yyyy/mm/dd hh:nn:ss.s
緯度(世界測地系) 単位:度(dd.ddddd)
経度(世界測地系) 単位:度(ddd.ddddd)
緯度(日本測地系) 単位:度(dd.ddddd)
経度(日本測地系) 単位:度(ddd.ddddd)
測位精度 1~6の整数
イグニッション状態 車載モード時における電源オンオフ状況
GPSモード情報 GPS単独測位の場合の測位精度
気圧 単位:ヘクトパスカル
歩数 加速度の値で判定した歩数
運動強度 加速度の値で判定した運動強度
気圧加速度測定時間 前レコードとの時刻差(秒)
X軸方向最小加速度 単位:Gal
X軸方向最大加速度
Y軸方向最小加速度
Y軸方向最大加速度
Z軸方向最小加速度
Z軸方向最大加速度
合成加速度最大値
X軸方向平均加速度
Y軸方向平均加速度
Z軸方向平均加速度
合成平均加速度
有効性 データ編集の有無

2.trip.csv

trip.csvには、locData.
csvをもとに、独自の推定手法でトリップエンドを推定した結果が保存されてる。推定にはGPSの測位状況が大きく影響していることから、位置情報の測位不良が多い場合には正しく推定できない場合もある。 あくまで参考程度。

項目 内容
トリップID レコード番号(連番)
ユーザーコード 機器(使用者)を識別するための英数文字列
ユーザー名 使用者の指名等
出発日時 形式:yyyy/mm/dd hh:nn:ss
出発地住所コード 出発地の地図メッシュ番号
出発地住所 メッシュ番号から判定された出発地の地名
到着日時 形式:yyyy/mm/dd hh:nn:ss
到着地住所コード 到着地の地図メッシュ番号
到着地住所 メッシュ番号から判定された到着地の地名
トリップ時間 単位:秒
トリップ距離 単位:メートル
平均走行速度 単位:メートル/秒
有効性 データ編集の有無
移動手段コード データ編集による移動手段コード
移動手段 データ編集による移動手段名称

所見

調査全体をカバーするためにパッケージされたシステム。ログだけが欲しいといった場合は少々使いづらいかもしれない。個人的には加速度の数値が丸められたものではなく、そのままの生データがほしいのだが・・・。

株式会社 アイ・ティ・リサーチ ( I.T.Research Co.,Ltd )
株式会社 トランスフィールド ( TransField,Inc. )



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